少年とサッカー
サッカーに限らず、スポーツをやらせれば、苦しくても頑張る根性・・・とか、根気強くなるとか
他の生活場面、例えば学習面でもそれが発揮されるのではと思うのは大きな間違えだと思う。
スポーツ、あんなに頑張ったから勉強もというのは通るようで通らない理屈。
事実、おいら自身もそうだったけど、サッカーは好きだけどマラソンは苦手、
スポーツは好きだけど勉強は嫌い。
というように、頑張ろうという気持ちは、一般化する人もいるけど、
特殊な場面だけに限定される場合もあると思う。

やっぱりサッカーは、第一に楽しくなくちゃいけないと思う。
子供は未知の可能性を持っているが、未完成な存在だ。
やる気のない時は、いくらいいアドバイスや指導しても無駄。
子供自身が、自ら夢中になってやるには、やはり楽しいと感じることが大切だと思う。

  ☆ 体、全身を動かし汗をかく楽しさ。
  ☆ できない事ができるようになる楽しさ。
  ☆ 仲間や指導者に認められる、また協力しあう楽しさ。
  ☆ 相手に勝つ勝利の楽しさ。
  ☆ 自分自身に勝つ楽しさ。
遊びの重要性
遊ぶ事は子供にとって一番大切な事で、発育、発達、成長の過程に大きな影響力を持っている。
本来、遊びとは自由なもの。大人の管理下では、『遊び』は『遊び』ではなくなってしまう。

少年スポーツ活動は、子供達だけでは成り立たないが、大人達による計画的、組織的、継続的な管理のもとで行う
メリットは当然あるが、それによる弊害があるのも事実だと思う。

指導者の指示、マニュアル・理論通りに子供達を動かしていれば、子供達は大人の干渉を受ける事に慣れてしまい
自由な発想や自立心を育てる事はできない。
しかし、ルールや規律を守る事を厳しく指導する事は大切な事だ。
それにはやはり、なぜルールや規則があるのかを理解させなければならない。
ルールや規則も押しつけるのではなく理解してもらうのだ。
その事はフェアプレーにもつながる事だと思う。
指導にあたっては、少年期は体力よりも脳が発達する時期であり
自分で考えさせたり自分で決めさせる事が重要だ。
詰め込み主義では、子供は考える時間を無くしてしまい、思考力や判断力にかけてしまう。
ああしなさい こうしなさい ここはこうだ ではダメだろう。
少年期は、まず自分で考え、自分で決断してプレーする習慣をつけさせることが大切だと思う。
カッー!っときても ここは じーっと我慢 なのだ。
自分で考えて判断する時間が多くなれば、それは将来自立するための基礎ができあがる。
少年期はスタミナ、タフな動き、運動量を要求するのは無理、体力的に無理のないような配慮が必要だと思う。

できる子供、できない子供。
少年期は成長の過程にかなりの個人差があると思う。
今はできなくても、それは誰でも時間が経てばできるようになる。
『できる子』と『できない子』を区別してはいけない。
大事な事は できない事をどれだけやろうとしてるかを評価する事だろう。
これは日常生活でもいえる事だと思うが、まわりの声援。
日本の場合、よく耳にするのは、しっかりしろ!とか、なにやってんだ!違うだろ。…
しかしドイツでは、すばらしい!、いいぞ、もう一度いけ!とか、いいプレーだ…のように誉める事だけ。
どちらも勝って欲しいという気持ちの表れなんだけど、
一方はプレーヤーを、失敗を恐れずのびのびプレーさせるが
もう一方は、失敗を恐れて萎縮しながらのプレーをさせてしまう。
えらい違いだ。 誉める事は自信と自主性を生む。

勝利至上主義・・・×。
子供は、最初は勝敗に無頓着でも、技術が向上し、うまくなってくれば誰でも自然と勝ちたいと思うようになる。
全力を尽くして勝つことは大切だが、勝たなければ価値がないというのはまちがってると思う。
  サッカーの技術

  ボールを飛ばす。 …キック、ヘディング、スローイン
  ボールを受ける。 …トラップ、ストップ、
  ボールを運ぶ。  …ドリブル、フェイント
  ボールを奪う。   …タックル、ショルダーチャージ
  ゴールキーピング …

 ☆プレーを成功させるための二つの要素  

 正確な技術  的確な判断

ウォーミングアップとクーリングダウン
アップと言えども楽しくなければ子供達には苦痛。
ブラジル体操。これはサンバのリズムに合わせてする体操。子供も喜んでやる。
ボールを使いながらやっても効果的だろう。
とにかく、楽しく、子供が自ら夢中になれる環境をつくる事が大切な事だと思う。
 

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